2004 12 19

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思うに日本の交通費は高過ぎる。国内移動にこんなにお金がかかるのはおかしい。
今回も東京→福岡→大阪→東京という経路だからホントだったら福岡から大阪に行けばいいものをホテルと飛行機がパックになっているのを使ったほうが全然安いから福岡から一度羽田に戻って大阪行きに乗ることに。実際そんなにロスじゃないからいいんだけど。
というわけで早朝8時過ぎに福岡のホテルを僕とmaria、シギーで出発して9時の飛行機で東京・羽田へ。羽田で今回、大阪公演に参加してもらうATAK,portのエバラ君と合流。ちなみに最近のエバラ君のライブは非常に良いなと思っているので今回も楽しみ。大阪はエバラ君の地元だし。

午後に大阪に着いてから4人で梅田のホテルへチェックイン。今回のホテルは福岡と比べて少し落ちる。部屋のすぐ近くにチャペルみたいなのがあるのが朝起こされそうで不安。
で、必要な機材(今回これが非常に重い。映像用のmacも入ってるからだと思う)を持って、僕とmaria、シギー、evala君で会場のBRIDGEへ。
BRIDGEはNPOによって運営されている遊園地の中にあるガラーンとしたスペースで非常にイイ感じ。ちなみに場所は通天閣の近く、いわゆる治安が良くないエリアで(エバラ君はここに4年住んでて都築響一に取材を受けたという猛者です)回りはやたら串カツ屋が多い。
今回のツアーはシギーとその土地の名物を食べる、というのが裏テーマなので早速串カツ屋へ。

大阪の人なら当然、っていう感じなんだろうけどこれは非常に面白い食べ物ですね。まずテーブルには横長の容器があってそこになみなみとソースが入っています。で、それはお客さん共用なので前の人、ここ数日の歴史(笑)ともいえるフライがびみょーに浮いていたりします。壁には「二度付けはしないで下さい」という張り紙が圧倒的な物量で貼ってあります。つまり共用のソースにドボンと一度串カツをつけて食べる、というプロセスで形状としては焼き鳥みたいな感じ。mariaはフライ成分にやられて非常に静かに。男3人はバクバク食べて、シギーも非常に満足そう。

会場に戻ってからサウンドチェック。PAの西川さんは非常に協力的でやりやすい。というかここまで積極的に音の調整に付き合ってくれる箱のエンジニアは初めてで、ちょっと感動する。
サイン波など使ってみっちり3時間かけて調整して、特に左右のスピーカーの音量バランスは常設のものの場合大概違っているのでそれを揃えていくだけでも全然位相が変わる。最後はスピーカーのネジまで締め直してもらって定刻20分オーバーで開場。

今回のイベントはBRIDGEの梅田さんというサウンド・アーティストの方にオーガナイズしてもらっていてライブは梅田さんからスタート。非常にコンポジションされた自作楽器、スピーカーによるパフォーマンスで興味深い。サイレンスだけでなく持続的な時間の構成が見られるのはこうしたスタイルの場合非常に重要だと思う。

で、この後からmaria→エバラ君→シギー→僕の順番でライブ。ここは会場の広さとPAのバランスが良いのでやりやすい。あとPAの西川さんをはじめとしてスタッフにポジティブな、というか面白いことをやっていこうというスタンスが明確にあるのでやっていて気持ちがいい。今日のライブはどれもよかったと思う。特にシギーはパフォーマンスも構成も冴えていてドローンとリズムのバランスとロック的な断片の配置がうまくいっていた。
僕も刺激されて前半はかなりアグレッシブにノイズで構成したり、即興的な感じで。

終了後、会場で打ち上げ。食事をしたり話したりしてゆっくり時間は過ぎて26時頃ホテルへ。