2004 11 22

11 22

ATAK000、ミックス初日。20時頃キムケンスタジオへ。

前にも書いたけど、このアルバムはコンピュータから直接マスタリングするという今までの方法をやめて(それでもマスターCDを自分で作ったりするよりは全然音マシで、なぜなら自宅の電源環境やAD/DAの影響を受けてしまう。僕はアラブの金持ちではないからそんなにスゴイ電源回りの家には住んでない)、コンピュータからパラアウトしたそれぞれのトラックを個別にハードウェアのEQやコンプレッション、ミキサーを通してハイビットでコンピュータに録音、それをビットを落とさずにマスタリング、最後にCDを焼く時にビット及びサンプリングレートをCD規格の44.1khz、16bitにコンバートするという過程をとるこにした。

これは「ラップトップがあれば高価な機材やスタジオなんていらないよね☆」というちょっと前に流行った言説にも「やはり音楽はプロスタジオじゃないと」という今となっては化石。な常識にも当てはまらないやり方で、現状僕の場合はコンピュータのみで作曲、録音、editの全てを行っているのでベストな選択だと思う。CP的にも、audioが余計な回路を通らないという意味でも。あと多くのスタジオのモニタースピーカーは信用できないくらい状態が悪いか意味がないくらいデカイかのどちらかか両方で、あと問題はレンタル料がベラボーに高い(今ベラボーって初めてタイプして軽く覚醒しました♪)。要するにコンピューターからミックスする場合、信用できるモニターと質の高いハードウェア、パラアウトしたものを2チャンネルにまとめて録音するのに足りるクオリティのミキサーがあればいいと思う。

で、今回初めてAPIのコンプレッサーを使ったんだけどこれはすごい。僕もwavesのプラグインとか今は使ってないけどtcのとかいくつか気に入っているのがあるけどピストルと核兵器くらい違う。特筆すべきはすごく効くんだけど耳に痛くないことで、DBX160のような感じなんだけどローファイにならない。しかもOLDというモード設定があって昔のコンプレッサーみたいにaudio outでリダクションする方式が可能でこれが非常に良いのです。特に低域に。かけ過ぎないように気をつけよう。ドラックですからね。コンプは。やり過ぎると音楽が死ぬので。しかしさすがテッドシャンセンが使ってるだけあるなーと感心しました。
http://www.apiaudio.com/2500.html

ちなみにEQもバッサリ行く時はいいと思う。2dbづつの可変なので微調整は出来ないけど前に出したり全体に立体感が必要なときには便利。

というわけでこれから12月ヒト桁まではミックスと曲の仕上げが平行して進行します。