2002 10 14

10 14

今日は2回目のマスタリング。
通常マスタリングは1回なわけで、それ自体すごく珍しいことだと
思うんだけど今回のslipped diskのアルバムはすごくテクスチュアが
複雑なのとマスタリングで試したいことがいくつかあったので無理を
言って、こういうやり方になっている。
マスタリングをやってもらってるキムケンは音楽の嗜好も近いし、
実際自分で作っている音楽もかなりいい。
なので今回のマスタリングは曲間のタイミング合わせとかボリューム
合わせという業務的な仕上げというより、もっと音楽的に突っ込んだ
コラボレーションという感じ。

で、13時ころタクシーでキムケンスタジオへ。
タクシーの運転手が道を間違えて、西麻布の交差点を右に曲がって
下さいって言ったのにスゴイスピードで通り過ぎて(笑)大幅Uターン
とかくらって、時間のロス。僕はアタマにきたので多少怒りました(w

マスタリングでは1回目の問題点を改正しつつ。
あと6曲目の4つ打ちのすごくミニマルでテンション高いところは
やはり僕がeditで2dbずつ上げた新しいバージョンほうがいいので
それに差し換える。
ただ、そこのテンションが上がったので全体のバランスが変わって
他のところの修正の必要も出てきてあっという間に18時に。

で、18時くらいに間瀬さんから電話。
青山でMANIAC LOVEが出すコンピレーションのマスタリングに
立ち会っていて向こうは終わったとのこと。
その後、サブライムレコードの山崎社長と一緒にキムケンスタジオに
登場。
18時半から次ぎのマスタリングが始まるので大急ぎで仕上げる。
ざっと断片を聴いたサブライム・山崎社長(僕の回りは山崎社長が
たくさんいる。cherの山崎さんもouiの山崎さんも社長だし)から
これは海外で余裕でライセンスもとれるし、絶対いけるでしょー
と言われてうれしい。

結局19時前くらいにCDを焼いてもらって、キムケンスタジオ
を出てから僕、maria、山崎社長、間瀬さんの4人で麻布十番へ。
僕のリクエストで焼き肉に行く。
で、スゴイ勢いで注文して(カルビ3人前、タン塩2人前、ハラミ
2人前、ギャラ1人前、センマイ1人前、ご飯3つ)、食べながら
slipped diskについて、来年やるイベント、アナログカッティング、
インスタレーションなどについて話す。
来年くらいから面白い展開になると思う。まだ書けないけど、
ライブもリリースも充実してくると思うからたのしみ。

で、店を出てから六本木までブラブラ歩いてコーヒーでも飲もうと
かいう話だったんだけど、3連休の3日目でどこも閉まっていて
入れない。仕方なくボエムへ。
で、しばらく話してからタクシーでサブライム事務所。
事務所で飼ってる猫がカワイイ。
えーと、僕は猫には目がないのでしばらく遊ぶ。

その後lee君からジャケデザイン完成の電話。
サブライムを出てタクシーでlee君のオフィスに向かう。

ジャケはパーフェクトな仕上がりになった。
ジャケというかパッケージなんだけど、すごく美しいと思う。
10/28のATAK presents feat. carsten nicolaiでまず発売するので
(少しだけだけど)そのときに見れます。楽しみにしていてほしい。
lee君とも話したんだけど、ここまで濃い作業をすると気持ちいい。
音楽の内容とか変化の過程も完全に把握しながらそれに合う、マテリアル
を探るというこの作業は、単にCDのジャケットをデザインしてもらう
という関係では全然ない。
CDというフォーマットの作品を一緒に作ったわけで、これはパッケージ
とコンテンツっていう分け方は出来ない。
っていうか内と外を分けるのは進化が止まったものの思考だから。

この時点でもう25時を回っていてやっと帰宅。
家でマスタリングのチェック。
音質は格段に良くなっている。
ただ、一つ問題なのは今日、修正した6曲目のベースラインが
持ち上がったぶんだけ、同じ帯域のコードのパンニングがノイジー
に聴こえてしまうことでグルーヴの一部として、僕にはあまり
気持ち良くない。ということで。
大きいスピーカーで聴くぶんには問題ないんだけど、一般的な
聴取環境としてスピーカーはそんなに大きくないわけで、今書いた
ことは大きくないスピーカーでは気になった。
あと曲間のタイミングで気になることが一つ。
どうせ明日、キムケンスタジオでマスターを焼いてもらいに行くので
そのときに修正すればいいと思う。
しかしギリギリだなー(笑