2003 08 20

08 20

えーと今日、裁判に行ってきました。東京簡易裁判所っていう
とこです。

前にちょっと書いたかもしれないけど今住んでるところの前の家が
ヒドイ湿気で、どのくらいヒドイかって言うと

・窓際とか床上浸水みたいになっちゃう
・除湿器に水が1日で1リットルたまる
・クローゼットに入れてた服がマルジェラのインスタレーション
 みたいに(古いな)カビだらけになる
・スゴイ偏頭痛がする。
・新築なのに壁がカビでボロボロになってくる

などなど大変な目にあいまして、結局今のところに引っ越したん
だけどふざけたことに敷金324000円のうち戻ってきたのは114000円。
後のお金は壁とか天井のクロス張り替えたりハウスクリーニング
に使うとか言われたので、最初すごく穏便に大家さんのところに
話し合いたいんですけどってピンポーンしたら(大家は住んでたとこ
の3Fに住んでる)降りてきもしないで「全部不動産屋のほうに任せて
あるので話すことはない」とか言われて突っぱねられて、その
不動産屋って史上最強にノラリクラリしてとにかく金は返さない、
みたいなとこなので小額裁判で訴えたんですね。

で、これは最初すごい面倒くさいことになるのかなーと思ったんだけど
全然そんなことはないです。
一度相談みたいに簡易裁判所に行って証拠の資料など提出するだけで
あとは今日の法廷に出席するだけ、費用も場合によるけど相手が会社じゃ
なくて個人である場合なら多く見積もって5〜6000円くらい。
ちなみに会社を相手取っても大体1万円ちょっとくらい。

裁判は14:30からでmariaと証人のさやかで10分くらい前に到着。
詳しいことは判決出てから書くけど、経験として非常に面白かった。
あの映画とかドラマで見る法廷のミニチュア版みたいなのがホテル
の部屋にみたいにズラーと並んでるフロアがあって、その中の1室に
裁判官、司法書士の先生と僕(原告)、相手の不動産屋(被告・大家
さんは来なかった)が出廷して傍聴席にmariaとさやかがいるという
状態で途中、和解部屋っていうとこで話したり色々してかれこれ
2時間くらいかかった。

これはかなり異例なことで通常1時間もかからないらしいんだけど
ま、揉めたんですね。なので判決は来月の上旬になりました。

ただ、敷金に関して裁判官が明言してたのは故意、過失による部屋
の状態の変化以外に関しては借り主が払う必要はないということ。

で、この小額裁判っていうのは控訴というのは無いので1回で決着
がつく。
だから僕達が用意しておいた部屋のカビの写真などに対して、これに
何の信憑性があるんですか?とか言うならその写真がウソだという
証拠を裁判の日までに用意出来ないといけないわけで、つまり大事
なのは

1 部屋を借りたらまずその状態の写真は撮っておく(これは僕達は
やってなかったけど)
2 湿気とかその他の外的要員、構造的欠陥によるものだと思われる
  不測の事態に関しても写真をとっておく

ということで、自分がクギ打っちゃいましたとかいうの以外は
最低限のクリーニング費用(家の場合4万円)を除くと敷金は
戻ってきます。
要するに普通に生活して生じる劣化に関して借り主は責任を負う
必要はないということですね。
これは結構、泣き寝入りしちゃうことが多いと思うんだけど簡易
裁判は非常に手軽だし、何より裁判のプロセスというか論理は
非常に面白いのでお勧めです。

しかし2時間法廷いて非常によく話したからちょっと疲れて、
mariaとさやかと別れて帰りの電車に乗って座ったら隣に
相手の不動産屋が座っててびっくりしました(笑)