2003 06 25

06 25

昼間、ATAK002及び60 soundの配送準備などなど。
特に60 soundについては参加してくれた人たちに早く送りたい
のに遅々としてて申し訳ないです。

夕方、mariaと六本木のGAGAへ。
cherの山崎さんのオススメで7月に公開されるセクレタリー
っていう映画
試写会に行くことになってたのです。

前にも書いたけど僕の視力は低下の一途でそのうち視力自体を
失うんじゃないかと思うくらいなので、当然映画館に行くことは
滅多になくて最後に行ったのがゴダールの愛の世紀の日本公開(いつ
だよっていう感じでしょ・笑)という有り様で、久しぶりの映画
ということでワクワクしてバスに乗りました。渋谷から。

で、異常な渋滞にはまりまして10分くらい遅刻したんだけど
問題はなさそうな感じでしばし凝視。

ここであんまり筋を書くわけにもいかないんだけどスタイルとして
はコメディーです。クセのある。
というのも扱ってる問題としてはフェティシズムで、要は主人公の
処女で自傷癖ありの女の子(なんか魅力あります)が、スーパー
サディストの弁護士の秘書になって、まー調教されるわけですね。
それでどんどん自己開眼していくっていう感じで、なんで山崎さん
がこの映画を僕とmariaに勧めたのか分からないんだけど(笑・分かる
気もするんだけど)面白かったです。あ、調教とか開眼とか言って
もハードな感じじゃなくて(くれぐれも。団鬼六とかそっちじゃ
なくて。筆がどうとかそっちでもなくて←しつこいな、僕・笑)
常になんか笑える、切実になればなるほどおかしいという感じで。
あ、でも失禁はしますね(あ、またしつこかった・笑)。

配給しているGAGAの三神さんと根本さん曰く、圧倒的に女性の
評判のほうがいいらしくて、確かにフェティッシュに関して日本
では無意識的にしろ有意識的にしろ女性のほうが敏感なのは確かで
この映画の笑いに潜むエロティシズムに気付く男性は結構少ない
というのは全然有り得るかも。

多分にS。の要素が強い僕はかなり楽しめるっていうか、分かるなー
みたいなところもあってmariaにビビられたりしたんだけど(あ、でも
性癖じゃないですからね、くれぐれも。M系の人に好かれるという
ことはあります。昔デートしたお姉さんがでかいハンドバックに
ドーベルマン用の鎖持参でいらしたこともあったり、その手の話は
腐るほどあるんだけど・笑)同様に多分にMの要素満載のmariaも
(これも性癖じゃないです、以下省略・笑)主人公の子が自分みたい
とか言い出すし、まーSとMというのは結構普遍的な問題だと思うん
ですね。男女間において。

S同士、M同士のカップルは見てて疲れる(笑)っていうか本人達は
もっと疲れると思うんだけど、まー結構難しいと思うことは経験上
もすごく思うんだけど、SとMっていうのは役割分担の問題で凸と凹(あ、これも変な意味じゃなくて、以下省略・笑)のように合ってれ
ばこれほど快適なことはないし、合ってないと好きなら好きなぶん
だけ苦しいという不条理が待ってることは否定しようがない。
なので、自分達のS性、M性に自覚的なカップルは見ると面白いかも
と思う。
もっとディープなほうに行ってるカップルにはどーなんだろ(笑)

あ、でも主人公の子が川に自傷器具セット(笑)を捨てるシーンが
あるんだけどあれをスローモーションで美しく、ピアノレッスンの
よーに撮るセンスはいかがなものかと思う(笑)。
それもギャグ、パロディだとしたら相当なもんだと思うんだけど多分
そうじゃなくてあのシーンにこの監督の映画マニアぶりが青く出てて
かわいかった(笑)