2009 11 08

11 08

終日、相対性理論+渋谷慶一郎の作業を家で。
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これがなかなか面白いことをやっていてですな、for mariaの2曲目のBLUEをピアノではなく僕のローズとやくしまるさんのVO、mumのhildurのチェロでやっているのですが
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僕のローズとやくしまるさんのボーカルはDSDで一発録りして、その2mixファイルをベルリンのhildurに送って、チェロをオーバーダブしてもらってファイルで戻してもらったのです。
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つまり僕はあえてストリングスアレンジをしていない。
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そのかわり戻ってきたチェロの演奏されたデータをコンピュータでかなり緻密にeditしています。
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これはピッチの補正とかいうシブい類いの話ではなく、例えば無音から30秒かけて均一にボリュームが大きくなるとかいうのは演奏ではできない、
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しかしコンピュータでこれを書くとボーイングのような演奏のニュアンスは残りつつダイナミクスや音色ではありえないことが出来るので、非常に面白い感じなんですね。
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すごくシンプルなことなんだけど、これを和音の重なり方やチェロのロングトーンというかドローンを逆走させたものを混ぜたりもしてる。
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人工と自然の間にあるポップミュージックというのは僕にとってはこのプロジェクトのテーマでもあるので、いい感じです。
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普通は僕がストリングアレンジ書いて、スタジオに弦のスタジオミュージシャン呼んで指揮して録音、その後修正というプロセスなんだけど、今回のやり方はそれとは全く別の面白さがある。
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簡単に言うと第三項音楽的です。
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前にも書いたとおり、hildurのtouchから出てるソロアルバムも素晴らしい。このアルバム聴いてたのとタイコクラブで再会したのがきっかけで頼んだのです。