2009 06 12

06 12

朝の11時からSAIDERAでミックスの続き。
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かなり長いことこのアルバムのedit,mix,masteringに専念している。 結局、スタジオでミックスしたものを自分のモニタースピーカー、一般のコンポなどでチェックしたりしていると他のことは出来ない。
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が、通奏低音のように流れる音のトーンというか方向性は決まった。
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完全ノーコンプがいい、という人はアコースティックに関してはよくいるのだが色々試してみてそれは違う、というのが結論になった。
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これは僕が作曲も演奏もするから、というのが大きいと思うけど音楽のコアが伝わるというのを最優先させるとコンプを全く使わないというのは不安定性が高過ぎて耳の定点がブレてしまう。
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が、全体にベターっと音量が張り付いているというのも論外に聴きたくないものなので、どうするか、というのはその曲によって全然違う。が、結果的にDSDをベースにアナログのコンプもEQも使っている。
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音楽のコア、の周辺には色々なノイズがある。ピアノが出すノイズもあれば空気の振動そのもののようなノイズもある。
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それらに対して積極的な気分もある。とはいっても過剰にはしていないが、例えば良いヘッドフォンで聴けばフィールドレコーディング的なといっていいくらい色々な音が顕微鏡のように聴こえてくる。スピーカーで聴いているときはほぼ入ってこないようになっている。
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確実に以前よりも耳が良くなっている。これは違う、とかこのミックス、マスタリングは絶対的に良いという基準が高くなっているのと確信しているときとそうでないときの落差が激しい。だから絶対にこの音でないと、というところまでセイゲンさんと追い込んでいるので果てしなく時間がかかる。
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こういう風に耳が進化していく過程を体験していると「分析的に聴く」ということのくだらなさに徹底的に気づく。批評的と言ってもいいのだが。批評と批評的は違う。
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そういえば今日はNOBODY誌の取材と撮影がスタジオに来た。
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田口君でロングインタビューをやることになっている。
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終了後、田口君とカメラマンの鈴木君でロータスでランチをしながら談笑。といいつつインタビューのようになってきたので録音を始めたら本当に典型的な取材のようになってきたので録音は中止。
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性と創造についてなどという全く掲載できない話になったときに、キーファーが好きだという田口君に対して、キーファーの作品はレストランとホテルの間にバーという余計なものが挟まっている感じがするとか徹底的に下らない、直感のみのような話をしたりしながら終了。楽しかった。本チャンの取材が楽しみになってきた。
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彼らはAN4からこのスタジオ取材、日曜の相対性理論@リキッドまで全て取材、撮影している。インタビューは長編になりそうなのでお楽しみに。
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帰宅後、少し休んだり仕事メール打ち合わせなどしてから夜は池尻のイブローニュというビストロで食事。初めて行ったんだけど非常に美味しかった。シェフが東君に非常に似ている。
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そういえば22,3歳の女子の集団に何歳か聞かれたので36歳だと言ったらえー見えない、若い!などと言われて浮かれたいたのですが、パンツをズボンと言っただけでさすがアラフォーは違うね、とか言われました。ズボンってそんなに言わないんだ。ちなみにジーンズではなくデニムらしいです。
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“ATAKがサバイブし続けられるその理由”、アクセスランキング1位ですね。
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6/16、今度の火曜日の夜に池上高志が爆笑問題が大学の先生を訪ねる番組に出演します。楽しみ。