2009 05 23

05 23

一昨日と昨日、SAIDERAでfor mariaのミックス、マスタリング、エディットが始まった。
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これは前にも書いたようにコンピュータなしの完全なピアノソロ(一部プリペアードピアノも)のアルバムで、3.29にDSDレコーディングしたものをSONOMAというDSD環境で編集、ミックス、マスタリングする。
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詳細はまた今度書くけど、要するにアナログのコンプでブッ叩いてレベルを詰め込むとかEQしまくって音を作ったりという方向とは真逆の解像度に徹底的にフォーカスしたアルバムになると思う。
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この場合の解像度というのはピアノソロなので非常に明確な定義で、
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要するにCDをかけるとそこで弾いているかのように生々しくというか瑞々しく聴こえるということなんだけど
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そういうCDは最近あまりない。
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マイクの本数は多くないし、むしろメインの2本だけに絞っていくと全く既製品のCDの音とは違う、ピアノの弦の軋みやタッチノイズまで拾った音を聴くことができる。
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ここからどういう仕上がりにするか、というのは試行錯誤が始まったばかりだけど
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ただ一つ言えるのはDSDはすごい。特にアコースティックの解像度は圧倒的でDSD編集したものを毎回CD−Rに落としてもらっているけど、それを聴いても通常のPCMで録音されたものとは全然違う。
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特にバンッと強く弾いたコードなどは鳴っている倍音まで全て聴こえるから、インパクトという大雑把なものではなく、強力な情報量としてダイレクトに響く。
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というわけで、これから断続的にこの作業をオノセイゲンさんと続けていくことになるんだけど、どうなっていくのか非常に楽しみ。とにかく音はいいから違う視点が開けていく感じがある。

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Seigen Ono
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