2009 05 18

05 18

以前、AN4の告知を掲載して頂いたmoonlinxというwebマガジンの取材。Bunkamuraの地下のドゥマゴで。
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AN4の最速のライブレポートも掲載されています。
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このwebマガジン、非常に面白いです。デザインを軸にしているのですがそこから色々な線が伸びている、特に音楽に伸びているというのが面白いし貴重です。
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なぜなら、これはインタビューのときにも言ったし以前書いた気もするのですが(多分カットされるでしょうが)、日本ではデザインと括れば産業と結びついていて敷居が低く、分かりやすいという幻想を生みやすく、それをアートの方向に分割線を引くと敷居が高く特集されていてもそのほとんどがアートビジネスについて、というのがメディアの現状です。
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で、つまりデザインというのは多義的な故に産業と結びついている側面もあれば、読者目線になりやすいということもあり、広告との関係においても扱いやすい、非常に現在的と言ってよいジャンルなわけです。
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その意味では映画は別格に宣伝予算があるので映画特集などはバンバン組まれているわけですが、それらに比べて音楽というのは特にCD、生産業としては明らかに衰退している、というかかつてない過渡期なので語るのも難しく宣伝予算もそれほどない、というのが現状というジャンルなわけですね。
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だから音楽専門誌、専門webマガジンでもないメディアが音楽の本質的な部分に接近するというのは相当自発的な行為なわけです。
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そういう意味で僕に取材などしてくれる媒体の方々全員に非常に感謝とリスペクトをしています。
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つまり広告費をこちらが払うわけでもなければ、「やっぱ音楽っていいよねなんかバンドなんだよねやっぱり」とか言う分かりやすいことを言うわけでもない、どちらかと言うと面倒というか複雑な話を丁寧に聞いてくださって記事にして頂けているというのは有り難いことだなと。
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文化というのは、そうした方々に伸びる線の運動と絡まり方の全体を指すものだと思っているので、音楽やそれ以外にまで線が伸びていく起点にデザインがあるというのは有効な方法なのではないかと思っています。
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今日は編集長の上月さんにインタビューして頂いたのですが、後日それも掲載されますのでまた告知しますね。