2007 09 24

09 24

池上高志さんの動きが生命をつくるを読んでるんだけど、これは贔屓目抜きで面白いですね。事前に読ませてもらったりしてなかったので第三項音楽のこととか僕のことも大分書いてあって驚いているのですが、予想以上に分かりやすい。
__
池上さんがやっていることに対して本のサイズが小さいなあというのはちょっと残念なところで、とはいえだからこそ入門書としても機能するコンパクトさがあるのですが、次は5年くらいかけてS,M,L,XLみたいな本書いて欲しいですね。図版がガシガシ出てくるような。直感的な理解と論理的思考の階層が存在するような本を。
__
同時に、非線形科学という新書も読んでいるのですが、これも入門書として素晴らしく分かりやすい。特にパターン形成とリズムと同期という章は非常に面白い。
__
コンピュータで作られる新しい音楽を考える場合、これから5年、10年というタームだとこの辺の成果による音色生成/組み合わせの可能性の探究と、楽音を含む従来的な意味での音楽構造の組み合わせやその間から何が生まれるかというのが中心的なのは明らかで、そうでないものは伝統芸としてのフィールドレコーディングとかコンセプチャリズムに収束していくだろうというのが僕の見方です。だから可能性の深度は無限だとしても範囲は結構限定されているんじゃないかと思っていて非線形科学は中心的になるでしょう。作るという意味では。僕がやっていることとやろうとしていることの感じは分かる思うので機会あれば読んでみてください。
__
しかし早く秋らしくなってほしい。この残暑崩れみたいなのはイヤだな。
__
大相撲がすごいことになってますね。ビール瓶で殴ってから集団リンチして死なせちゃって、傷がバレるとやばいから火葬しようとして止められたというのは完全に前近代ですね。
__
そうそう、青山ブックセンターのトークショーのチケットが売れているようです。予約が電話というのが面倒で申し訳ないのですが、少し急いでして頂いたほうが安心かもしれないです。んでは。