2003 01 26

01 26

夜、12kのプレゼンテーションに行く。
会場は青山のsputnik padで遅れて行ったから前半のトークは
聴けなかったんだけど後半のミニライブは聴けました。

一昨日think zoneのライブに行ったばっかりだから、両方行く
なんて大ファンみたいだけど(笑)一昨年くらいにGOEMのabri
とかTaylor Deupreeのoccurがリリースされた頃、非常に好きで
チェックしてたレーベルです。この2枚は今でも聴くことあります。
今はちょっとアンビエントに寄ってきたかなーっていうのが正直
な印象で、そんなに聴いてないんだけど2日間聴いてみてこの
レーベルがアンビエント、ドローン化した理由っていうのはなんと
なく分かった気がしました。

というのも多分(ホントに多分ですけど)今、12kとL-NEに大きな
影響を与えつつ牽引してるのはRichard Chartierの気がしてて、
彼の極めて限定された色彩とリズム、磨かれた音色っていうスタイル
はドローンっていう意識ではなくて、より絵画・建築的な発想(実際
インスタレーションのアーティストでもあるわけで)、マーク・ロスコ
的な停止した時間を指向してると思うんだけど、それを例えば
Taylor Deupreeみたいに音色のバリエーションが豊かで音楽的な
人が影響受けるとアンビエント的になるっていうことが起きてる気が
したんですね。2日間聴いてて。

僕がびっくりしているのはTaylor Deupreeがウエーベルン・点描的
な電子音と沈黙の対位法っていうスタイルから最近リリースしたstil
でテリーライリー・初期ミニマルミュージック的なドローンっていう、言ってみれば真逆なスタイルになっていたことで、今回の来日での
ライブでもその傾向は強かったと思う。

これはリアクターっていうノン・リニアなソフト・ウェアの使用
(ライブでもそうだったと思う)によるところも大きいと思うけど、
美学的な部分で大きな変更が無いと有り得ないことなわけで、ここで
大きな影響としてChartierの存在があると思ったわけです。
これはどっちがイイとか悪いっていう問題じゃないし、違ってたら
ゴメンナサイなんだけど(笑)。

僕もChartierの音は大好きでライブが終わった後、音のジェネレート
の方法とか話していたら突然「これがイイんだけど」みたいな感じで
フリーソフトその場でコピーしだしてくれたりして(笑)、イイ人
でした、非常に。ちなみにそれを実際にテキパキ焼いてくれたのは
Taylor Deupreeだったから、今日書いたことはその連係の印象から
くる妄想かもしれないんだけど(笑)