2007 09 02

09 02

レオンハルト情報です。すごいCD発見しました。
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BACH TRANSKRIPTIONEN GUSTAV LEONHARDTというCDす。amazonでは品切れ。
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バッハの無伴奏バイオリンのためのソナタやパルティータ、無伴奏チェロ組曲をレオンハルトがチェンバロ用に編曲してるのですが、全く違和感がないどころか完全にチェンバロの音楽になっている。
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というかバッハは実際に自分が書いたバイオリンの曲などをチェンバロで弾いてたらしいのですが、そのときには声部も和音も足したりしてたらしいのですが、レオンハルト的には「バッハもこうやってたんだから」という感じでしょう。レオンハルトはストローブ=ユイレのバッハ映画でバッハを役やっていたりするので現代のバッハとか言われてますが、このCDは実際にバッハが弾いているようです。
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このblogで激賞して以来スマッシュヒットが続いているレオンハルトのフローベルガーもそうですが、なぜこんなに音楽が身体に入っているのだろう?と聴くたびに思うんですね、彼の演奏は。
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で、このCDのライナーを読んで分かったのですが、彼は通常に発売されている出版楽譜を使わず、作曲家の自筆譜を自分で書き写してその楽譜を弾いているらしいんですね、多くの場合。
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非常に感動しました。というか洗練というのはこういうことなんじゃないでしょうか。
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日本盤のCDの帯に「作曲=演奏の境界線の彼方から」という文字があって、大体CDの帯というのはろくなことが書いてないもんですが、これに関してはまったくその通りだと思うし、うーんすごいな。すごいとしか言いようがない。