昼間、アカギが佐藤先生の鍼に行くというので僕とmariaも時間
を合わせて行くことにする。初鍼です。

アカギは体の歪みなどの矯正があるのでたっぷり１時間強、僕達は
置き鍼を打ち直してもらう。
その後、近くでお茶。マズイ。非常に。僕はcafe好きとかじゃない
からアベレージは把握してないけど、ヒドかった。
しかも僕はちょっと鬱傾向だったりして辛かったんだけどアカギと
mariaに付き合って109など行ってしまい（笑）、結構耐えられなく
なってきたのでタワーレコードに避難。

タワーレコードで僕もmariaも髪切ってもらってるshimaっていう
美容院発行の雑誌があって、それにlee君（ATAKアートディレクター）
が連載してるんだけどslipped diskについて書いてあるのを発見。
面白かった。

そもそもlee君と最初に仕事をしたのは、あるブランドのファッション
ショーで、僕が音楽、lee君が空間デザインっていうことがあって、
（あ、違ったその前にlee君が空間やった他のブランドのエキシビジョン
があってそこで僕がピアノ弾いたのが最初だった。でもその時は機嫌
悪くてほとんど人と話さずに帰ってきたから・笑、lee君も紹介された
んだけど殆ど印象に無かった）そのメゾンは結構オーソドックスな
スーツとかが多い感じだったんだけど、lee君の空間構成はランウェイ
に衝立てがあってそこの覗き穴から覗いたり、台に乗ったりしないと
ショー自体見れない、つまり積極的にアクセスしないとファッション
ショーが見れないっていうもので、僕の音もサイン波とか超高周波を
中心にサイレンスを多用したショーにしては過激なっていうか好きに
やってる感じで、ショーの評判も良くて面白かったと思う（ちなみに
それをキャスティングしたのは当時まだ伊勢丹に在籍してた、現外苑前
のoffice、signの店長・中村君なんだけど今考えるとすごい先見の明
です）。

そのショーで僕が休憩中にサウンドチェックしてたらlee君が「そういう
感じの音好きなんですよね」とか言って話しかけてきたんだけど、
ファッションとかの仕事してる人で珍しいなーと思って（未だに70年代
のロックしか聴きませんとかいうバカがいるからね・笑）色々話したの
がきっかけで、その後も会ったりしていくうちに結構共通項が見えてきた
んだけど、それは簡単に言うと業界で「お仕事」って呼ばれるようなお金のための割り切った手抜きをしない（これは無駄だからね、時間の）、
仕事をするメディアに対して本質的なアプローチをとるためには例外的
になることを厭わないっていうことで、僕達は静かに共感した。
lee君はjam home madeっていうジュエリーショップの空間デザインを
やっていて、そこのsoundをカールステンがやってたりして、割と仲良く
なってすぐpolarで来日してたカールステンを紹介してくれたりして現在
に至るっていう感じです。

で、一昨年の前半、ちょうど僕がmariaと付き合いはじめるちょっと前
くらいに僕がヒドイ引き蘢り（笑）になってて見兼ねたさやかが外に
連れ出すために私がイベントを企画するから、音楽やってねとか言う話
になったことがあって（苦笑）officeで打ち合わせしたんだけど、その
とき偶然lee君もofficeに居たから合流して一緒にやろう、しかも六本木
六丁目の開発中の工事現場でやろういう今考えると滅茶苦茶なでも当時はかなり熱いアイディアが出て下見までして、森ビルの人にも会って検討
したんだけど障害が多過ぎて取りあえず見送りになった。
でも、これがATAKの前身です。

その３〜４ヶ月後、一昨年の9/11（偶然だけど、そうあのテロの日
です。）僕はmariaと結婚して予想外に広い家なんか借りてしまったんだけど（笑）音楽家とモデルっていう仕事に共通している、基本的に
発注を待ってそれに応えるっていうのが面白くない、あとこのちょっと
無駄に高い家賃を払っている家を有効に使って自分達で発信出来ること
はしていこう、僕にしてみればもう時間がないし自分の作品を発表する
機は熟した（機材的な面とか技術的なことが大きいと思う）とか色ん
なことが重なってレーベルATAKを始めることにしたんだけど気分と
してはあの六・六の工事現場を僕、maria、lee君、さやかで隣の雑居ビルの屋上に忍び込んで下見したときからずっと続いてるわけで、あとATAKのコンセプトなんかも随分lee君の仕事に影響受けたりしてたからレーベルのトータルのアートディレクションはlee君以外考えられない、で、このアートディレクションっていうのは表面的なデザインをお願いするっていうことじゃなくてATAK自体が単なる音楽レーベルではないもっと多様性を持った形態にしたいと思ってて、デザインっていうのはそのかなり中枢にある。
現在までその成果はATAK001 slipped diskのパッケージでパッケージ
に関しては今後も継続なんだけど、ちょっと面白い話が浮上してるので
正式に決まったら日記で書きますね。