2007 01 09

01 09

しかし忙しいときというのは重なるもので、友達の三原康裕さんのパリコレクションの音楽をやることになりました。
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ヤッチンはずっとミラノコレクションだったんだけど今回からパリに移すらしい。その最初のショーの音楽を頼まれるというのは光栄なんだけど、問題はその「今回」が今月末、1/30だということで、時間がないんですね。とはいえ僕も現状めちゃくちゃ忙しいので時間を膨大にかけてのんびり作るということは出来ないのでいいんだけど。
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ミラノはビジネスよりでパリはアート寄りというのは大きく分けた場合の区分ですが僕はファッションショーの音楽が、特に近年のメンズファッションの世界的な先鋭化に追いついているとは全く思っていません。
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つまり服という媒体を通じて時代に突きつける提起に比べてなんと保守的、というか安穏としているのか。正に<バックグランドミュージック>だな。と思うことがほとんどです。
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それは前の日記に挙げたアレクサンダー・マックイーンのショーの演出とコンセプトとテクニカルの拮抗があれだけ素晴らしくても音楽は「何か美しいもの。19世紀的な」という記号性の範疇を超えていない。
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とはいえファッションが基本的なフォーマットの更新を行うことが常套だとして、音楽自体がそのような更新を行っているかというと現在、ここ数年そうした例は希有です。
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つまり。ファッションから見た音楽の定義や利用法はつまらないけど、音楽は音楽で怠けている。で、テクノ、エレクトロニカではなくロックを使うのはある種の複雑さを恐れない/取込むことだ、ということで、
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まあいいや。こういうのは取材で話そう。
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ヤッチンは音楽的なコンセンサスが取りやすい、というのはそもそも僕の音楽を非常に好んでくれてるから面白いものが出来るんじゃないかと思う。
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パリコレの音楽は二度目ですが、この音クールじゃん!っていうのを作りますのでお楽しみに。お楽しみにって言っても僕もパリは行けないからCD渡すということになるんだけどそれが1/20なんだよな。まあ何とかなるだろう。最近、アイディアに満ちているから。今日もどうするかという方針は具体的に組み合わせ、音源も含めて1時間後には決まってた。
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なわけで、バタバタしてますが今日は取材の打ち合わせ+お願いなど2件。最近新しいデニム買ったんだけど、これはなかなか良いな。
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そいえば12日にポゴレリッチのコンサートに行くんだけど楽しみ。