2006 12 31

12 31

今年最後の日。
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大掃除をするはずがやること多い+外に出てしまったせいで正月に持ち越しに。
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しかし今年もあっという間だった。
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印象としては昨年末のATAK@ICCから繋がって年が始まって1月にATAK007をリリースしたり、YCAMに今年やることが決まっていたインスタレーションの最初の打ち合わせと実験に行った。が、これが結構予想外の出来事が多くて空間と音について真剣に取り組み始めるきっかけになった。
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2月にはパリとスペインでコンサートツアーをやってパリでムール貝or牡蠣にあたって帰国、コンサートは楽しかった。石の響きを知る。
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その後、3月にとしまるさんやノルベルト、ギュンター達とATAK NIGHT2をやって4月からは東大で講義をしたりした。あと4月にタイムロードの久保さんからメールをもらってHuronと出会い、それがfilmachineに繋がっていく。
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そんなわけで5月はHuronの研究に費やした気がする。6月にuplinkでコンサートをやることになったのでそこでHuronの成果を途中発表したんだけど、これはやらないとYCAMのfilmachineまで間に合わなかったから強行にやってよかった。
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6月、7月はfilmachineの(って言ってもその頃は名前も決まってなかったけど)準備に明け暮れてエバラ君と東大の研究室に籠りっきりになって、その間にATAK008を作ったりもした。
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で、7月の後半から8月10日のYCAMオープニングまで3週間、山口に滞在してfilmachineの制作をやったんだけどこれは今年一番印象深い体験として忘れられないものになった。
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毎日朝の9時まで展覧会会場で作り込んで倒れるように眠って昼に起きて15時からまた作り始めてというのを三週間やったんだけど極限まで使い果たしたという感じがあって気持ちよかった。
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何のストレスもなく制作だけ、というのは理想的でホントはアルバムそうやって作りたい。
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で,8月に東京に帰ってきてから結構すぐに藤幡正樹さんと色々始めて、福島のCCGAでコンサートとトークをやったりしつつも海に何度か泳ぎに行けたのはよかった。
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とはいえ9月にYCAMでやるmusimissileというコンサートは久しぶりにピアノも弾くし完全即興というわけではないから結構準備とかリハも大変で忙しかった。9月のmusimissileは僕的には発見が色々あって来年はピアノ中心のアルバムを作ろうという決心にもなった。あと9月は毎年やっている東京造形大学のサウンドワークショップも始まった。
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で、10月には藤幡さんのoff-senseというインスタレーションのサウンドをやらせてもらって、その合間を縫ってYCAMに再び戻ってfilmachineを延長制作した。これは10日間かけてサウンドを追加制作したもので、これで現在マルチチャンネルで出来ることは全部やった気がする。
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11月にはサンレコ誌の編集長・國崎さんにPanasonic社の飯田さんを紹介してもらってfilmachine phonicsの制作が始まる。パーソナルサラウンドテクノロジーによって24chでやっていた立体音響がヘッドフォンでは縦方向でも2chのステレオに定位出来る、ということに異常に興奮して完璧な作品にしたいと思って何度も鴨居にあるPanasonic本社に通わせてもらった。
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これは12月まで続いて結局12/14に完成。その合間にATAK009 off-sense audioというのも作っていてこれはITMSだけで発表しようと思っていたんだけど最近になってタイムアップでツアー終了後に完成させます。なので発売はATAK010 filmachine phonicsが先になります。
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というわけで今年はよく働いた気がする。切れ目がほとんど無かったし。でも非常に楽しかった。何よりももう既に来年のツアーとfilmachine phonicsのリリースに関する色々が始まっていて年の切れ目もない。
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僕は歯車が壊れるまではこのペースでやっていこうと思ってる。作りたい音楽はたくさんあるのに時間はない。
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楽しくやれてきたのは関わってくれた全ての人のお陰です。自分のわがままは十分に認識しつつも変えられそうにないので、貸しが多いなと思った方は申告してください。出来る事はあんまりないけどがんばります。
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それじゃあ、この日記を読んでる人、僕の友達、みなさま今年もお世話になりました。どうもありがとう。来年も一緒に楽しもう。
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love.**