2006 10 27

10 27

そうそう昨日は大学に2つ行くという珍しい日でした。
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一つ目はこれが最終回になる東京造形大学のサウンドワークショップで、前の用事が押して定刻より遅れて到着したのですが皆さん追い込みなので作業に没頭してました。
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今年はなかなか面白い個性が揃ったんじゃないでしょうか。外部生と内部生の数が同じくらいというのも化学反応的には丁度良い気が。
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しかし集団授業で作曲を教えるというのは中々困難で要するに一人に割ける時間が圧倒的に少ないんですね。これが私塾のようなものだったら、構成や選択の可能性、音色の生成から話せると思うんだけどここで出来るのは作ってきたものに対してこれはどうしたらいいか、という修正案をいくつか提示したり部分的にdeleteさせたり、レイヤーの数を指摘したりということで
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が、しかし早急なプロセスというのは音楽の場合、結果が良い場合もあるしあまりこっちの色に染めてもなあというのもあるので、一人一人片っ端から作ってるものを聴かせてもらってデスクトップを指差して修正する、という感じです。
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で、何とか形になってきたところで16:20講義終了。ちなみに外部生はほとんどこの後の多摩美でヲノサトルさんのゼミでやる「渋谷慶一郎のつくり方」に参加するので講義の後半20分くらいはタクシーの予約とか同時進行してたんだけど、僕はどうしようかなくらいにしか考えてなくてとはいえ17時には多摩美に着いてなくてなくちゃいけないのでタクシーか、とか思っていたら
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講義をアシストして頂いている大久保先生が自らのユーノスで送ってくれることになって出発。
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造形から多摩美というのは直進だと非常に近いようで、窓の外の景色を見ながら戦争映画の爆破シーンに使ったら効果的だろうなと思っていたんだけどホントに何もない中を疾走。到着してヲノさんと久しぶりに再会。
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しかし多摩美はキレイだった。僕は大学生の頃に来たことがあったんだけどまったく別物でした。大学の壁に宣伝のポスターが沢山貼られているのであちこちに「渋谷慶一郎のつくりかた」と書いてあって面白い。
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会場も非常にきれいな場所で、ヲノさんは段取り名人なのでBGM(多分我が社の60sound)にライトアップなども完璧にしてあってこれからセックスでもするのかなという気分になりましたというのはウソで、やや緊張などしつつトーク開始。
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ヲノさんが用意してあった僕関係の資料は異常な充実ぶりで冷や汗でましたが、えーと多分僕の吐く毒が最初強過ぎて学生が引いてた帰来は否めなかったす。
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途中遊びに来ていたエバラ君も引っ張り出されたりして盛り上がったのですが、まー当然ながら何を話したかは書かないとして、ヲノさんのblogにも隠密なレビューがあります。
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終了後はヲノさんの先導で講義に来ていた学生その他諸々の若者と一緒に打ち上げ。この日記に度々書き込みしているフーマンと初めて遭遇。
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面白かったのは初めて会う多摩美の学生を除くと8月のYCAMのmusimissileの打ち上げと若者のメンツがほぼ同じということで、彼らは僕が何かやるときに来てくれることが多いのだが、ある種の飢餓感があって中々良い傾向だと思う。
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飢餓感と言っても実際に餓死するわけではないので、要するに面白い音楽がないとか発見がないという現状がつまらないということを直視しているということなんだけどこれは結構重要だ。若いのにそういう退屈に対する嫌悪みたいなのが欠乏しているやつを見ると死んだようなやつだなと思うのだが実際数は多いしそういうやつらと関わると消耗する。
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で、打ち上げの僕はヲノさんの研究室でシャンパンを飲んだのが効いて結構酔っぱらいつつ上記若者と色々話す。結局渋谷に戻ってヲノさん、エバラ君、mariaも呼び出して山家で飲み直し帰宅。ヲノさんお疲れさま+有り難うございました。