2006 10 25

10 25

ふー。忙しい。。また忙しくなってきてしまったー。日記もためてしまった。うう。
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今日のことはまだ詳しく書けないんだけど、とりあえずfilmachineのCDバージョンのリリースは決定した。決定した、というか可能だということが分かりました。
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三次元立体音響をどう流通する形態にするか、つまりメディアに乗せるかというのは現状未知と言っていいことで、それは立体音響によって作曲された音楽作品が決定的に少ない、ということに起因している。ステレオで作曲したものをサラウンドに分散させてみました的なのはぎょーさんあるけど。
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で、僕は三次元に関して作曲においては非常に大きな可能性があると確信しているので、どうにかしてインスタレーションのようにその場で体験するという装置とCDのように好きなときに聴ける汎用性の高いメディアの両立したいと思っていて
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filmachine発表以降の興味はほぼそこに尽きていると言ってもいいです。
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作曲における可能性というのは簡単に言うと音の縦移動=垂直方向の動き=音像の高低が使えるということが一番大きくて、これはリズムの概念が変わる。
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伝統的に作曲家というのは「複雑なリズム」を使いたがる人種です。
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定拍動に対して変拍子を、四つ打ちに対してブレイクビーツを、という風に。
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で、僕は変拍子が好きじゃない→変だから。という元も子もない嗜好の持ち主で、それはとどのつまり安定した拍動に対するアンチ、つまり単純なリズムに対するアンチとしての複雑なリズム、という体勢からの追求では全然ダメだろう、均等でないリズムにはフィットするメディアというか何かがあってそこにおいて可能性の追求が可能になるのではないか、と思っていたのですが
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filmachineで立体音響を媒体に作曲して三次元がそれだと分かったのです。
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ここでは均等なパルスはリズムとしては機能せずある偏りを持ったリズムが三次元のアトラクターや垂直方向の動きと組み合わされたときに絶大な効果、つまり聴いたことのないリズムを作ることができる。
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これが作曲の可能性の一番大きな部分で他にも音色に関することとか色々あるのですが割愛します。
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で、とにかく今日fixしたのは三次元で作曲したものもCDとしてリリースすることが可能である、ということが分かったということで、が、しかしヘッドフォンのみで聴けるCDとしてリリースすることになります。
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いつ、とかテクニカルなことに関しては後日諸々が確定してから発表するとして、これについてはサウンド&レコーディング誌編集長の國崎さんの協力があって可能になりました。ありがとうございます。YCAMのfilmachineオープニングで提案して頂いたことが可能だということが分かって非常に興奮した日でした。
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耳の中で音が縦移動したり、前方からの音の動きを感じたり出来るということです。
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楽しみにしててください。