2006 02 07

02 07

昨日の日記に書いた予約フォームが完成しました。
このページの一番上↑にある[ATAK NIGHT2 2006.3.14予約はこちらから]をクリックすると予約フォームに飛ぶので記入の上送信してください。受付番号が返信されて予約完了です。

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live@OPA/parisの日。
昨日早く寝たせいか9時頃目が覚めて(日本だったらあり得ないです)ウォルターと一緒に3人で朝食。その後、散歩がてら近くの市場まで野菜やチーズ、パンといったフランス食一式の買い出し。僕は日本でパンというのはほとんど食べない、ごく例外的にカレーパンを歩き食いするくらいですが、よく女子で(女子に限らないのですが笑)「クロワッサン大好きー」とか言っている子を見ると味覚障害なのかなと思うくらい日本の多湿な気候とクロワッサンやフランスパンなどは合っていないと思っています。なので日本では米、またはパスタ食なのですがフランスに来るとほとんどパンを食べていて、やはり風土というのは大きいと思うのとパリの乾燥した空気にはやはりフランスパンやクロワッサン、その他パン類がぴったりだと深く実感するのです。毎回。で、僕はその土地に合っているものを食べている限り、日本食が恋しいということがまったく起きない性質で、今日は初日なので喜び勇んでチーズやパン、あと僕の好物の非常に下品な味がするパリのチャイニーズデリみたいなのを買い込んで帰宅しました。帰宅後、買ってきたものとウォルターの作ったスープなどでランチ。

午後は少しブラブラしてからウォルターの家に戻ってライブの作業。最終調整といくつか予備のシーンメモリーを作ったり。そうこうしているうちに出発の時間になって会場のOPAにmaria、ウォルターの3人で向う。徒歩で15分くらい。

パリはやはり伝統が強く、しかも進行形で生きている街なので、アカデミックな文脈にしろそうでないにしろ本質的な意味でコンテンポラリーな音楽が派生しにくい場所という印象で、伝統が現在進行形で生きているというのは要するにオーケストラのコンサートに集まる年齢層が本当に幅広くて彼らはオペラやシンフォニーで熱狂できるわけです。だとすると別に新しくなくてもいいじゃん、というのはある意味仕方ないことで、とはいえこれはもう一つ大きな理由があることが今回の渡欧で分かったのですが、それは今度書くとして、OPAは基本的に保守的なパリでは珍しくエッジのあるものをやっているクラブとバーとライブハウスとラウンジの中間項のような場所、という感じでした(ちなみに僕はラウンジ、という言葉の意味があまり分かっていません)。

サウンドチェックは結構難航していて、途中から今晩共演するクリストフ・シャルルさんも合流してなんとか終了。openすると最初はまばらだった店内がどんどん埋まっていく。日本人も多いけど予想以上の集客に驚く。シャルルさんの演奏が始まる21時過ぎには満員でイイ感じに。シャルルさんが40分くらいやった後、僕のライブ。最初電源のトラブルでインターフェース関係のトラブルなどあったものの復旧した後はイイ感じだったと思う。基本的に今回のツア=はホール中心なのでフロアを意識したようなものは用意していなかったんだけど後半、何人か立ち上がって踊りだしたり嬌声が上がったりしててイイ反応だったと思う。ライブが終わった瞬間は歓声上がったりして嬉しかった。

終わってから見に来てくれていた半野さんや青木タカマサ君、徳井直生君、キュレーターでパリでATAKのインスタレ=ションを実現しようとしてくれているアンニックと話したり、店のオーナーのエリックはCDを2枚買ってサインしてくれと言ってきたり、在仏の日本人の学生に「現代思想、親に送ってもらいました」と言われたり(笑)踊り狂ってたパリの男の子に「こういう尖った音が聴きたかった」と言われたり色んな、とはいえ基本的に好意的な反応があって楽しかった。オーガナイザーとも何人か話したりもした。あーでももちろん好き嫌いがくっきり分かれるのが僕の場合常なので(笑)、途中第三項音楽で作っているようなすごく動きの早いソリッドなパッセージを出すと席を立って帰る客もいた。いいんだけど。あと何人か話してびっくりしたのはフランス人やドイツ人でATAKのCDを全部持っているというコレクターのようなファンが結構いたことで、サインも何枚か書いた笑。

ともかく無事に終わって良かった。終わってからワインを飲んでたら知り合った、日本人のSONOちゃんというカワイイ女子に案内してもらってmariaと3人でチャイニーズを食べにOPAを出る。チャイニーズは美味しくなかったけど、昼から何も食べてなかったのでガツガツ。SONOちゃんはよく話してみると事前にインタビューしたいっていうメールをくれていた人で明日、それを受けることに。OPAに戻ってからウォルターと3人で帰宅。就寝。