2006 01 01

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あけましておめでとうございます。遅く起きた朝です。

新年だからと言って特に何も変わらないのですが、外は静かですね。これは昨日夜中に青山を歩いているときにも思ったのですが恐らく渋谷、原宿、青山方面に関して言えば年越しの狂騒というのは1999→2000年がピークで、あのときは渋谷駅前、センター街とツタヤに面した交差点は26時くらいまで(少なくとも)分かりやすいパニック状態になっていて信号に登るヤツもいれば、地下道に落ちて死んだ人もいたりして、すげーな。という感じだったのですが昨日の26時くらいは閑散としたものだったし(PRIDE見てから出かけたからかもしれない)、ましてや今日など普通の休日。という感じです。

僕は正月のだらけた空気というのが非常に嫌いで、嫌いでと言いつつ結構テレビが面白かったりすることもあって、いつかの年は困っていたのですが、今年の新聞を見るにそれも無さそうだし、予定では1/5くらいまではのんびり休みつつ必要な原稿を書いたりして、それ以降は一気に戻そうかと。思っています。コンサートの準備やらアルバムの続き(再検討を含む)もあるし池上高志さんと共同執筆というのもある。今年のプロジェクトも固まりつつある。あと、ここのところ立て続けに激励のメールやデモなどを頂いていますがどうもありがとうございます。がんばってください、というかがんばりましょう。

景気、などというものと具体的な関係は持っていない僕ですが、僕の友人で(と呼ぶには大分年長で非常に尊敬している方なのですが)ジュピターテレコムのチーフファイナンサーの方がいて、彼は各国を渡り歩くバリバリのファイナンサーであるにも関わらず第三項音楽を含めた僕の音楽の良き理解者でもあり、とんでもない多忙の中シュトックハウゼンのコンサートの全公演に行くような好奇心溢れる人なのですが、彼曰く景気は確実に上向きになっている、しかし一時のバブルのようなバカなことになるとその後の落ち込みがシャレにならないのでそうはならない、しかし現状よりも確実に上昇曲線を描くような市場コントロールがされている、とのことです。つまり全肯定の乱痴気騒ぎではなく様々な意味での淘汰は存在しつつも確実にここ数年(どんな、というのは敢えて書かないことにしましょう笑)から次の段階にシフトするということで恐ろしく分かりやすく書くと、これをやるという信念や継続のための具体的なプランがあればスタートは可能だし継続も然りと考えてよいと思います。

これは誰に対して書いているかというと、上記の僕にデモやメールを送っくれるような若者を含む(そして僕も含む)市場やコマーシャリズムありき、ではなく自分の欲望をプライオリティにするという困難を引き受けて創造している人たちへです。音楽業界全体の不振がどうとかCDメディアの存続云々など些末な出来事です。自分が作っているものが音楽だと思うからそうした愚論に翻弄されるのです(カッコ付きの音楽への回帰などは論外です)。自己複製を可能にするのはノイズ/エラーであるという進化のモデルに多少の誤読とアレンジを加えれば淘汰を楽しめるのは例外を継続しているものだけです。ATAKは既存の枠組みや去年までの成果、などを批判的に検証しつつ今年もいくつかの試みをよりラディカルに推し進めたいと思っています。一緒に楽しみましょう。