2005 12 16

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インスタレーション発表初日。マシンはトラブルなど起きつつも動いているらしい。まだ動作が不安定なところがある。とはいえ今日の18時から明日から始まるATAK@ICCのPAが入ってリハーサルやサウンドチェックをするので僕は家で集中して作業。

19時頃ICCに着くとPAチームの車が遅れていてほっとする。池上さんと内容について打ち合わせ。第三項音楽のコンサートは研究発表でもコンサートでも非常にプロトタイプらしいものにしよう、と直感的に決めたんだけど(決定があったときに)既存のフォーマットではないので中々難しい問題は起きている。そもそも音が鳴っている中で発表をするという環境自体が通常あり得ないのでバランスやタイミングなど再三調整。PAはいつもATAKでやるときにお願いしているAOさん+森さんのチームでバラッド社に協力して頂いてmartin audioの6面のサラウンドで非常に素晴らしい。JBLなどと比べるのは無意味なんだけど音に非常にスピードがある。今回の第三項は洗練の手前なので音が必要以上に痛くならないようにしつこく調整。しかし残響が多い=ハイが強いので中々難しいんだけどなんとかクリア。痛いとノイズでしたという印象だけで終わってしまうから。内容について終わってからもディスカッションを続けて26時過ぎに終了。色々な課題。

家に帰ってからも第三項の発表のための曲のeditなど。で、明日の悠治さんのコンサートで僕もデュオでやることになっているんだけど、今回第三項の準備に没頭してたのとそれにまつわるトラブルなどでまったく準備をしてなかったに等しかったのでさすがに朝の5時くらいにこれはマズイんじゃないかと思って準備を始める。

悠治さんとやるときは僕のほうにリズム的なパルスがあることが多いんだけど今回はそうじゃなくて溶け合うというか、どっちがどっちか分からないような状態にしたいと思って、隙間の多い(タイトルも隙間と骨、だし・笑)拍節感の無い音色が漂うような感じを想像してみる。で、NUENDOを回しっぱなしにしてプロフェット5でひたすら音を作って録音。細かいeditとかは完全に無しにして音色のみ細心の注意を払って作ってそこからキーの押さえ方、メロディーの断片、ツマミなどを含めた即興のパターンを考えてから20秒から50秒くらいのsound fileを弾いて作っていく。軽くメモをとったりしながら。サイレンスは後から挿入するのではなく弾く手を止めて。これを完全に無意識というか開き切った無思考な(笑)状態でひたすら繰り返して計10個40分くらいの音が出来たので断片化して組み合わせなどチェックしてから朝9時前に倒れるようにベッドへ。レゾナンスの加減だけで作られたメロディーなどなかなかイイのが出来た。

次の日起きたら第三項の作業をその後にしようとしてたみたいでコンピュータには作りかけの曲が表示されたまま全部の電気がついていた。コンピュータをつけたまま寝ると頭がイタイ。